サザンオールスターズは、日本の音楽シーンにおいて抜群の存在感を放ち続けるバンドです。
しかし、彼らの長いキャリアには、メンバーの急死に関する根拠のない噂が幾度となく浮上してきました。
本記事では、これらの噂が生じた背景やそれぞれの真相、そして現在のメンバーの活動に至るまでを詳しく解説します。
噂がどのようにして生まれ、それぞれがどのように払拭されてきたのか、そして何よりもサザンオールスターズのメンバーが今日に至るまでどのように音楽活動を続けているのかに焦点を当てていきます。
サザンオールスターズのメンバーで急死の噂は4回あった?
サザンオールスターズのメンバーが急死したという噂は、過去に4回もあったようです。
- 1991年~1994年:関口和之の脱退騒動時
- 2006年:大森隆志の逮捕時
- 2008年:桑田佳祐の姉(岩本えり子さん)の死去時
- 2009年:桑田佳祐の死亡ドッキリ時
それぞれのうわさが広がった経緯、内容について詳しく解説していきたいと思います。
1991年~1994年:ベーシスト関口和之の脱退騒動時
サザンオールスターズのメンバー、特にベーシストとして知られる関口和之さんが活動を休止し、脱退騒動が出た際、急死したという噂が流れました。
この噂は、関口さんが循環器系のトラブルにより体力の消耗を伴う活動を控えることを余儀なくされた1991年から1994年にかけての期間に起こりました。
まず、関口さんが活動休止に至った理由ですが、これは彼の健康問題に起因します。
1991年8月、関口さんは体調がすぐれず、微熱が続いたり、貧血気味であったりする症状が見られました。
医者の診断の結果、循環器系のトラブルによる症状が発見され、しばらくの療養が必要であるとされました。
この療養期間中、関口さんはベーシストとしての活動を休止し、サザンオールスターズのコンサート活動など体力を消耗する活動からも一時的に離れることになりました。
実際、関口さんの活動休止は「代官山通信」を通じて公式に告知されました。
この時、夏のツアーの延期や中止も検討されたほど、彼の体調不良は深刻なものでした。
活動休止の期間は当初「1年程度」とされましたが、実際にはそれ以上に及び、サザンオールスターズのレコーディングやライブ活動においても美久月千晴や根岸孝旨が代役を務める状態が続きました。
このような状況の中、関口さんの公の場からの長期間の姿消しは、ファンの間でさまざまな憶測を呼びました。
特に、健康問題が原因で活動を休止していることが知られていたため、急死したという誤解が生じたのです。
しかし、これらの噂は事実無根であり、関口さんは療養生活を経て健康を回復し、その後のサザンオールスターズの活動にも復帰しています。
2006年:元ギタリスト大森隆志の逮捕時
元ギタリストの大森さんが違法薬物により逮捕された後、彼が「留置場の中で自殺しようかと思いました」との発言が広まったことが原因で、急死したという噂が流れました。
大森隆志さんは、サザンオールスターズのギタリストとして長年活躍した後、2001年にバンドを脱退しました。
その後の2006年5月11日、彼は覚醒剤10グラム、大麻40グラムを所持していたとして、覚醒剤取締法違反と大麻取締法違反の現行犯で逮捕されました。
この事件は、大森さんのファンや公衆に大きな衝撃を与えました。
逮捕後の勾留期間は66日間に及び、この間に大森さんは深刻な精神的苦痛を経験しました。
彼は「捕まった日は、留置場の中で自殺しようかと思いました。好きなギターは弾けないし……」と後に語っています。
このような発言が広まることで、一部では彼が実際に自殺したという誤解や噂が流れました。
しかし、実際には大森さんはその後、執行猶予付きの判決を受けて釈放され、音楽活動を再開しました。
彼は薬物使用を深く反省し、自ら弁護士に抜き打ち検査を志願するなど、過ちを正すための努力を続けています。
結論として、ギタリスト大森隆志さんにまつわる急死の噂は、彼の逮捕とその後の苦悩から誤って広まったものであり、実際には根拠のない誤解でした。
2008年:桑田佳祐の姉(岩本えり子さん)の死去時
引用元 アマゾン
桑田佳祐さんの姉、岩本えり子さん亡くなった際に、「サザンオールスターズメンバー急死」が広がりました。
噂が広がった背景には、桑田さんの姉が音楽面で彼に大きな影響を与えた人物であったこと、そしてメンバーではないにも関わらず、バンドと深い関連があったためです。
岩本えり子さんは、2008年10月19日、56歳の若さでがんとの闘病の末に神奈川県内の病院で亡くなりました。
平成7年に乳がんを患ってから長い闘病生活を送っていた岩本さんは、桑田佳祐さんにとって、ただの姉以上の存在でした。
彼女は音楽面でのサポートはもちろん、環境保護活動にも積極的に取り組むなど、多方面で活躍していました。
岩本さんの訃報が公になった時、彼女がサザンオールスターズの楽曲に影響を与えた人物であること、特に「いとしのエリー」などの楽曲において、間接的にその存在が感じられることから、ファンの間では、まるでサザンオールスターズのメンバーの一人が亡くなったかのような衝撃がありました。
この感情が、急死という噂に繋がる一因となったのです。
具体例として、岩本さんは「波乗りジョニー」や「黄昏のサマー・ホリデイ」など、サザンオールスターズの楽曲で英語歌詞の補作を手掛けるなど、音楽制作にも参加していました。
また、彼女の環境保護活動や、茅ヶ崎市内の高層マンション建設計画に反対する運動の先頭に立つなど、彼女の行動は多くの人々に影響を与えました。
結論として、岩本えり子さんの死去に関する急死の噂は、彼女がサザンオールスターズの音楽や桑田佳祐さんの人生に与えた影響の大きさから生じたものです。
彼女はバンドのメンバーではありませんでしたが、その死はサザンオールスターズのファンにとって大きな損失であったことは間違いありません。
2009年:桑田佳祐の死亡ドッキリ時
桑田佳祐さんの「死亡」を伝えるエイプリルフールのドッキリ時にも、「サザンオールスターズのメンバー急死」のうわさが広がりました。
このドッキリは、2009年にフジテレビで放送された「桑田佳祐の音楽寅さん」というバラエティ番組において行われ、多くの視聴者を驚かせました。
番組は、アナウンサーが黒いスーツを着て「桑田佳祐さんがお亡くなりになりました」と報告し、追悼番組をお送りするという内容から始まりました。
この突然の発言と、番組の内容が急遽変更されたという設定により、多くの人々が桑田佳祐さんの急死を信じ込んでしまいました。
しかし、番組開始からわずか3分後、着ぐるみの虎が登場し、死亡報告がドッキリであったことが明かされました。
このドッキリは非常にリアルに演出されており、視聴者の中には、ネット上で真偽を確かめようとする人も多かったと言われています。
また、このドッキリには視聴者から抗議が殺到し、その中には「悪ふざけが過ぎる」「縁起でもない冗談はひどい」といった厳しい声も含まれていました。
一方で、番組を擁護する声もあり、「本当のことであればニュースになるはず」「ファンなら一瞬で見抜ける」といったコメントも見られました。
実際、このドッキリ企画は桑田佳祐さん自身が関与しており、エイプリルフールのジョークとして企画されたものでした。
結論として、このエイプリルフールのドッキリは、サザンオールスターズのメンバーが急死したという噂の一つとして広がりましたが、実際には桑田佳祐さんが生きていることを示すユニークな企画でした。
この「桑田佳祐死亡の追悼番組ドッキリ」は、人々がどれだけ桑田佳祐さんとサザンオールスターズを愛しているか、そして彼らの動向に敏感であるかを物語っています。
サザンオールスターズのメンバーの現在の活動状況
サザンオールスターズは、日本の音楽シーンにおいて長年にわたりその地位を不動のものにしてきました。
過去に何度かメンバーの急死の噂が流れたことがありますが、2024年2月現在、サザンオールスターズのメンバーは全員元気に、そして精力的に活動を続けています。
それぞれの活動について見ていきましょう。
桑田佳祐の現在
引用元 アマゾン
サザンオールスターズのボーカル:桑田佳祐さんは現在も非常に精力的に活動を続けています。
2022年6月25日には、社会に対して強いメッセージを発信する“SKGs”(Sustainable Kuwata Keisuke’s Goals)を打ち出し、その一環として新しい音楽活動を展開していることが発表されました。
これは、国際社会の持続可能な開発目標(SDGs)にちなんだもので、桑田さん自身の音楽活動における持続可能な目標を示しています。
具体的には、新型コロナウイルスの感染拡大によって叶わなかった野外イベントへの出演の悔しさをバネに、全国ツアーの開催が急遽決定されました。
この全国ツアーは、“5倍返し”と称して、5大ドームを巡る壮大なものになります。
このツアーは、デビュー以来、桑田さんを支えてくれたファンへの“感謝と恩返し”、そして新たな決意の表れとして位置づけられています。
さらに、ベストアルバム『いつも何処かで』のリリースも発表されました。
このアルバムには、2022年に発表された「平和の街」や「時代遅れのRock’n’Roll Band feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎」といった新曲が初CD収録されており、桑田佳祐のソロ活動35年の歩みを凝縮した内容となっています。
桑田佳祐さんは、このように新型コロナウイルスの影響を乗り越え、音楽を通じてファンに希望を与え続けています。
過去に流れた死亡の噂を完全に払拭し、今もなお、日本の音楽シーンの最前線で活躍し続けていることが確認できます。
これからも桑田佳祐の進化する音楽活動から目が離せません。
記事情報参照元 サザンオールスターズOfficial Site
関口和之の現在
サザンオールスターズのベーシストの関口和之は元気に活動を続けており、音楽界での足跡を深めています。
ここでは、関口和之さんの現在の活動について解説していきます。
関口和之さんは、2012年10月24日に4年半ぶりのオリジナルアルバム「UKULELE CARAVAN」をリリースしました。
そして、ハワイで「ウクレレピクニック・イン・ハワイ」を主宰し、自らも出演するなど、ウクレレに対する情熱を見せています。
このイベントはウクレレ愛好家たちにとって大きな祭典となっており、関口さんのウクレレへの深い愛が感じられます。
また、2021年4月からはFMヨコハマでレギュラーラジオ番組「波のまにまにあ」のDJを務め、リスナーとの新たな接点を持っています。
この番組では、音楽はもちろんのこと、海や自然への想い、そして日々の生活についてのエッセイ的な話題を提供しており、関口さんの多面的な魅力が伝わってきます。
さらに、関口さんはゲーム音楽の作曲も手がけており、特に「桃太郎電鉄」シリーズの音楽で知られています。
さくまあきらからの依頼を受け、「桃太郎伝説」の音楽制作を行いました。
これは、個人的な友人関係にも関わらず、テレビゲームをやったことがないという関口さんが引き受けた意外な挑戦でした。
2023年には「桃太郎電鉄ワールド 〜地球は希望でまわってる!〜」の音楽を担当し、その才能をゲーム音楽にも活かしています。
関口和之さんは現在も、ミュージシャンとしてだけでなく、漫画やエッセイの出版、テレビドラマやラジオの出演など、幅広い分野で活躍しています。
松田弘の現在
サザンオールスターズのドラム担当の松田弘さんは現在も非常に活発に活動しています。
2020年8月26日には音楽活動の一時休止を発表しましたが、これは春先からの肩の違和感が原因で、右肩腱板断裂と診断されたためです。
手術を受けた後、リハビリ治療に専念し、同年12月の年越しライブから活動を再開しました。
その後の松田さんの活動は、音楽ファンにとって大きな喜びとなっています。
2022年8月からはサザンの公式YouTubeチャンネルで『松田弘のサザンビート』と題した配信番組が開始されました。
この番組では、松田さん自らがサザンオールスターズの楽曲のドラム解説を行うだけでなく、ライブやレコーディング時のエピソード、サザンにまつわる秘話を語ります。
時にはゲストを招いたりすることもあり、ファンにとっては貴重な情報源となっています。
松田さんのこのような活動は、彼がただのドラマーではなく、シンガーソングライターとしても幅広い音楽性を持ち、サザンオールスターズの音楽に深く貢献していることを示しています。
また、肩の怪我からの復帰後も変わらぬ情熱で音楽活動を続けていることは、多くのファンにとって大きな励みとなっています。
原由子の現在
サザンオールスターズのキーボード・ボーカル担当の原由子さんは、長年にわたり日本の音楽シーンを彩ってきました。
1978年のメジャーデビュー以来、サザンとしてだけでなく、ソロアーティストとしても多くのヒット曲を生み出しています。
現在も、原さんは音楽活動を精力的に行っており、ファンに新たな魅力を提供し続けています。
具体的には、2023年には単発コンサート「原由子スペシャルライブ2023『婦人の肖像(Portrait of a Lady)』」を開催しました。
全2公演が鎌倉芸術館大ホールで行われ、その深い歌声と演奏で多くの観客を魅了しました。
このコンサートでは、原さんのソロキャリアの集大成とも言えるセットリストが披露され、彼女の音楽的幅広さと深さが改めて証明されました。
また、原さんは2022年にはファッションブランド「ユニクロ」のスフレヤーンニットのCMに出演し、その独特な存在感と魅力で注目を集めました。
これは、音楽活動だけでなく、広告やメディア出演においてもその才能を発揮していることを示しています。
プライベートでは、夫である桑田佳祐さんの影響で2016年からボウリングを本格的に開始し、スコアは上昇傾向にあります。
2019年には桑田さんが旗振り役を務めるボウリング大会「KUWATA CUP 2019」で始球式を行うなど、趣味の世界でも活躍しています。
さらに、コロナ禍の巣ごもり中には、夫のルーツを調べるなど、家族との絆を深める時間も大切にしているようです。
原由子さんは、音楽はもちろんのこと、私生活においても充実した日々を送っています。彼女のこれからの活動からも目が離せません。
野沢秀行の現在
引用元 楽天市場
サザンオールスターズのパーカッション担当の野沢秀行さんは、長年にわたりバンドのリズムセクションを支えてきました。
1954年10月19日生まれの野沢さんは、東京都出身、栃木県育ちで、サザンオールスターズとして1978年にメジャーデビューを果たしました。
愛称の「毛ガニ」で親しまれている野沢さんは、音楽活動だけでなく、様々な分野でその才能を発揮しています。
具体的には、野沢さんは2016年に「腰痛に負けない体を無理せずつくる!! 毛ガニの腰伝説」という著書を発表しました。
この本では、自身が30年にわたり経験してきた腰痛との戦いや、それを乗り越えるための方法が紹介されています。
腰痛に悩む多くの人々にとって、役立つ情報が満載の一冊となっています。
また、野沢さんは俳優としても活動しており、過去にはテレビドラマや映画に出演しています。
2002年の「愛なんていらねえよ、夏」、2008年の「the波乗りレストラン」といった作品での演技は、彼の多才ぶりをうかがわせます。
さらに、1990年の映画「稲村ジェーン」や1996年の「アトランタ・ブギ」にも出演し、その演技力を発揮しています。
ラジオドラマでは、2021年に「稲村ジェーン2021~それぞれの夏~」に警備員役で出演し、声優としてもその才能を見せつけました。
野沢秀行さんの現在は、サザンオールスターズのメンバーとしてだけでなく、作家、俳優、声優としても活躍を続けています。
彼のこれからの挑戦からも目が離せません。サザンオールスターズのファンはもちろん、多岐にわたる野沢さんの活動に注目が集まっています。
サザンオールスターズのメンバーが急死の噂は4回あった!まとめ
- 関口和之の脱退騒動時に急死したという噂があった
- 大森隆志の逮捕時に急死したという噂が流れた
- 桑田佳祐の姉の死去時にサザンオールスターズメンバー急死の噂があった
- 桑田佳祐がエイプリルフールのドッキリで「死亡」したという噂が広まった
- これらの噂はいずれも根拠のないものであった
- 桑田佳祐はSDGsにちなんだ音楽活動「SKGs」を展開している
- 関口和之はウクレレに関する活動を続けている
- 松田弘は肩の怪我から復帰し、音楽活動を再開している
- 原由子はソロコンサートを開催し、音楽活動を精力的に行っている
- 野沢秀行は作家、俳優、声優としても活動している
- サザンオールスターズのメンバーは現在も活発に活動している